カスタム　ソリューション

製品概要

圧力センサが必要とされるところならどこでも、ケラー社の標準製品カタログからソリューションを見つけ出すことができます。しかし時には、製品を最適化したり、既存のシステムに統合して使用することで大きなメリットを得られることがあります。ハウジングやプラグといった目で見てわかるパーツの選定だけに限らず、目に見えないセンサ内部についても言えることです。ケラーでは莫大な数の個々の部品を自社生産し、サプライヤとの緊密な連携を確立することで、幅広い要求仕様にも容易に対応できるのです。

完璧なる解決策を導き出すために経験を共有する

我々のお客様はそれぞれのフィールドのスペシャリストです。何が必要でどうしたら運用にとってベストかを知っています。ケラーは1974の頃よりピエゾ抵抗センサ技術の可能性に気づき、数々の難関プロジェクトが完遂するまでを見守ってきました。どのプロジェクトも、それぞれの専門知識を交換しあう事が成功のカギでした。知識を共有することが最適なセンサソリューションを見つけることを可能にしているのです。

一見して単純に見えるアプリケーションでも綿密に分析することで複雑であるとわかることもあります。　センサが実際に使われる条件を隅々までよく見ていくことで、効果的に、耐久性良いセンサの使用を実現できるのです。そしてこのことは、雨水タンクの充填レベルセンサーから超精密実験器具、さらにはロケット科学まで、どのような用途にも当てはまります。

目の前のタスクがどんなものでも、ケラーのセールスエンジニアや開発者からの専門家的なアドバイスは重要なパズルのピースです。既存製品を（おそらく適切な変更を加えて）使用できるかどうか、または新しい開発が必要かどうかは、お客様のプロジェクトによりけりです。お客様と一緒に、完璧な測定に必要な特性を決定するための要件を検討します。長年の経験を武器に、関係するすべての要因とそれらのさまざまな相互依存性を詳しく調べていきます。

測定レンジとパフォーマンス

はじめに、測定レンジ、精度、特定のポイントにおける校正、圧力単位もしくは出力信号のスケーリングを決定します。デジタル信号出力付きの製品ではサンプリングレートや信号分解能といったものも追加で決める必要があります。ここで定義された測定値は、コンポーネントを選択するための開始点となります。

理想的な状態に完璧に調整する

もう一つ求められるのは、センサが使用に最適な状態であることです。センサの稼働寿命をのばすことに加え、センサのコンディションは正確な計測のためには欠かせません。加圧システムが過大なオーバープレッシャーにさらされたり、動圧下で稼働する場合、センサ設計を最適化しなければなりません。アプリケーションや隣接する部品があると、出力信号の乱れを起こしたり、振動や衝撃により機器が損傷するリスクがあります。温度も材料、抵抗に影響を与える大きな要因です。はるかに高い温度というだけでなく、温度の急激な変化も複合的な影響を与えます。もう一つの重要な要素は耐薬品性です。ハウジングやシールの材質は慎重に選ぶ必要があり、そうしないと、腐食性媒体によって損傷するリスクがあります。そのほかの要因として、石油や紫外線、海水、さらには微生物といったものがトラブルを引き起こします。つまり、関連するすべての要素が重要事項です。もちろんすべてを完璧に調整してもそれでも限界はあります。その際は追加の保護オプションが必要になります。

メカニカルデザイン

センサを設計する際には、上記に挙げた点が考慮されなければいけません。デバイスのパフォーマンスはセンサチップの選定から材質、生産技術を通して媒体との相性など、センサのデザインに大きく影響されます。さらには、お客様は本体の形状やサイズ、圧力接続などに対して特に要求があることもあります。そしてもちろん、アプリケーションを使用する地域によっては準拠しなくてはならない法的規則や基準への適合が求められることもあります。

エレクトロニクスおよび設定

電子機器の主な機能は測定信号を用意し、同時に保存、そして適切なインターフェースを用いて出力することです。顧客はアプリケーション特有の計算や顧客のファームウエアの統合をリクエストできます。もしくは特注、ソフトウエアの設定も要求できます。もう一度言います、設置する場所の周辺環境により、避雷オプション、EMC 、耐圧防爆など要求はほかにもあります。本質安全防爆を付帯した製品もまた顧客のシステム全体のパラメータに合わせた設定が可能です。

電気的インターフェースおよび配線

デジタルインターフェースは通信プロトコルの設定やお客様に合わせた調整を可能にします。一方でアナログインターフェースもまたセンサテクノロジーの大事な中核を担い続けています。ケラーはこの光波および周波数出力デバイスを含むこれら二大原理をベースにし、個々のアプリケーションに合わせた解決策を数多く経験し積み上げてきました。

ラベル

レーザー刻印またはラベルを使用し、お客様のロゴだけでなく、機能についての表示も可能です。例えば、部品コード、シリアルナンバー、データマトリックスコードやガイドマークといったものです。お客様で敗戦の色の指定も可能です。マノメータのようなお客様の製造品には、フロントパネルにお客様のロゴを個別につけるといったことも可能です。